Ferrari Portofino M Debut

2020年9月16日、Ferrari Portofinoの進化形、Ferrari Portofino Mが発表されました。

Ferrari Portofino Mは、Covide-19の流行による一時的なファクトリーの閉鎖が明けてから、最初に発表されたフェラーリで、その意味合いはとても大きく、再発見の旅を象徴する存在です。
フェラーリの遺産や情熱、完璧さへの飽くなき探究を最大限に尊重しながらも、イノベーションを追い求める跳ね馬の “再”スタート地点となりました。
こうした価値観をすべて盛り込んだのが"Ferrari Portofino M"です。“M ”は、“Modificata ”（モディファイ）を意味し、フェラーリでは、パフォーマンスを押し上げる進化を遂げたモデルに使われてきた名称です。

この新モデルには、技術的イノベーションが満載されています。
特筆すべきなのが、「再設計されたパワートレイン｣､「真新しい8速ギア・ボックス｣、そして「Raceモードを含む5ポジションのマネッティーノシステム」で、これはFerrariオープンモデルとしては完全な初採用です。
これらに数多くの新技術が加わり、Ferrari Portofino Mは真のGTパフォーマンスに、ドライビング・プレジャー、敏捷性、日常的に活躍する卓越した汎用性を兼ね備える、まったく前例のないモデルとなっています。

1.エンジン

新しい8速ギアボックス

Portofinoの7速ギア・ボックスに代わって、Ferrari Portofino Mは完全な新設計の8速ギア・ボックスを採用しました。
オイルバス式デュアルクラッチ構造で、ギア・ボックスは20%小型化され、トルク配分は35%向上しました。
トランスミッションのソフトウェア・ストラテジーも、より強力なECUによって進化しました。8速ギアの導入と伝達効率の向上によって、性能が大幅に向上しているだけでなく、都市部や高速道路での燃料消費量も低減されます。

2.ダイナミクス

5つのモード、絶え間のないエモーション

Ferrariオープンモデルに初めて採用された5つのモードを備えるマネッティーノシステムは、Raceポジションの追加によって設定範囲をさらに広げ、Ferrari Portofino Mのハンドリングとグリップをいっそうコントロールしやすいものにしています。
フェラーリ・ダイナミック・エンハンサーが導入されたことから、このポジションは、ドライビング・プレジャーを最大化することに焦点を合わせています。

3.諸元

FERRARI PORTOFINO M
車定員	4名 (2+2)
車両乾燥重量	1,664 kg
全長×全幅×全高	4,594 × 1,938 × 1,318 mm
ホイールベース	2,670 mm
タイヤ	前：245/35 ZR20; 8J x 20” 後：285/35 ZR20; 10J x 20”
エンジンタイプ	90° V型8気筒ツインターボ
総排気量	3,855 cc
最高出力	620CV @ 7,500RPM
最大トルク	760Nm @ 5,750RPM
最高速度	320 km/h
0-100 km/h	3.45秒